はじまりのうたと99.99(フォーナイン)

映画をBGMにお酒を飲んでる。


おしゃれでしょ?私もそう思う。

でも全然、おしゃれじゃない。


映画はとってもおしゃれで、「はじまりのうた」っていうやつ。原題は「begin again」、もう一度始めよう、うん。この映画は本当に、本当に好きで、これがビデオだったらもうテープが擦り切れるくらい見てる。2019年で良かった。Amazonプライム・ビデオにも入ってるくらいだから。

とにかくこの映画が好きで、どれくらい好きかというと、好きな人(当時は自分が好きなことすら気づいていなかった)にDVDをプレゼントしたくらい。それくらい好きな映画です。

この映画がどんなに素晴らしいかという話はまた今度にして、私は今「はじまりのうた」をBGMにしてお酒を飲んでいます。おしゃれだと思うでしょ?

でもね、飲んでるお酒は99.99っていう、ロング缶が200円もしないやつで(とはいえこのお酒も私は大好きなんだけど)、私はいまおばあちゃんが作ってくれた赤い斑点を着て、すっぴんで、華金なのに1人でイライラしたりメソメソしたりしてるわけ。嘘でしょ?ってくらいダサい。

とにかくダサいのがイライラしたりメソメソしてるところで、あ、いまサイテーなシーンに入りました。むっかつく。


とにかくダサいのがイライラしたりメソメソしてるところで、私はなんかこうハッピーで傲慢な感じが似合う女の子だと思うんですけど、今うんざりするほど情けなくて、それもだんだんイライラしてくるんですよね。


なんでイライラしてるかというと、この世に彷徨うたくさんの子羊のせいです。

なんかさ、子羊っていうと聞こえがいいけどあの人たちってしぶと過ぎない?母親になる人間を恐るべし嗅覚で探し当てるでしょ。全然か弱くないよ、むしろ生きるパワーに溢れてる。私って可哀想って思った次の瞬間に頼れる人を探してる、そういう人のお母さんになるのが私です。

めっちゃ腹立つ。たまにはこっちにも子羊役回せっつーの。一番腹立つのが自分じゃなんにも決められないみたいな顔してる同い年の女の子で、あの人たちには決められることが二つあんの。母親役と、今夜のちんぽ。今夜のちんぽでまた病んでお母さんの元に戻ってくるのね。なんて素敵な循環。


みたいな毒を吐くと神父様みたいな顔した人が言うのね、隣人には優しく、愛を持って接しましょう。

じゃあお前がやれや。こっちは毎日仕事して家事してんだぞ。

一生五連勤だぞ、なめんじゃねーよ、くそ。


ダッサ。

とりあえずもう一杯飲みます。