新年よりも地続きの日常
2019年になりました。
特に何も変わっていません。
おせち、食べた。お餅、食べた。初詣、した。
でも別に、何も変わってません。
今とても辛い気持ちになっています。
深夜2時なことと、おんなはホルモンバランスが精神をめちゃくちゃにしにくるという2つの原因により、新年ですが、辛い気持ちです。
当然です。新年あけましておめでとうございます今年もよろしくお願いします、は魔法の言葉ではないのです。
去年も今年も来年も地続きで毎日陽は昇るのです。
だからこうしていま体を大の字にしてわがままに辛がっています。
辛い理由は人に話せるような話題ではないし、そもそも私は個人的に誰かに話を聞いてもらおうとするのが苦手です。
よってこのしんどさはどこにも出口を見つけられず、わたしの内臓のあたりでくすぶっています。
こういうとき、みなさん覚えておいででしょうか、クラムボンを思い出します。
今いる部屋に水が溢れて、私は床、すなわち水の底にいます。
わたしはぼうっと、水面で陽の光がゆらゆら揺れるのをゆっくりまばたきしながら見つめます。
世界はうっすら水色で、水色が好きなわたしはそれだけで少し機嫌が良くなります。
そしてクラムボンみたいにポコンポコンとイヤーな気持ちとか、しんどいなーって思いをひとつひとつ吐き出していきます。
でっかいやつをボコっと出して、そのあとちいさいやつをポコポコポコっとシャボン玉みたいにして。
それを見て、カニの親子が「笑ってる」と表現してくれたらきっとわたしはとても嬉しい。
そういうことを考えます。
実際のところ水の中ではわたしは溺れてしまうし、カニはいないし、クラムボンではないので、まだ体内でいろんなことがくすぶっています。
体の中の炭をうっかり燃やしてそのまま火の子どもを産んでしまわぬよう、気をつけなければなりません。
早くこの波が収まるといいな。
おやすみなさい。